展示会

フジエテキスタイルの新作発表会に行ってまいりました。『PROFILE2』の商品構成は『STORY』のワンランク上に位置づけされているカタログでございます。『STORY』のカタログでできなかったウェーブ感やエレガントさをファブリックの組み合わせで表現しておりまして、織や加工に工夫を凝らした高品質な商品が目立っております。オーガンジーを重ねてみたり、太さの違う糸を織り込んで光沢感を出してみたり、生地の使い方を工夫することで独自の世界観を構成しているところなど日本人が持っている繊細な感性や、美意識を強く感じます。特徴的な製品が多いので、その使い方もいろいろ提案できそうです。室内の居住性だけでなく、建物の外観を装飾する一部であったりもしますから、見方を変えると楽しくなりますね。

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ログハウスにて

木の香りと薪ストーブの柔らかな暖かさだけで、ぜいたくな気持ちになれるとは。ログハウスの魅力にはまりそうです。オーナーによると、ログハウスは完成してからもいろいろと手がかかるそうで、そういうことも含めてライフスタイルを楽しむのだそうです。憧れだけではいけませんね。奥が深いです。

さて、今回も素敵なお部屋が出来上がりました。ログハウスは愛情をかけて育てていくようなものだと伺っておりましたので、カーテンも愛着が持てるものにしたいと選びました。リビングのドレープカーテンは麻のような風合いのフジエテキスタイルのFA2025を選んでみました。そして、ナチュラルクラッシックなテイストに相性のいいレースは川島織物セルコンのFT5373を。天然素材風の無地ドレープにフェミニンさがプラスされてとてもいい雰囲気になりました。縫製はフラットカーテンにしてソフトプリーツ仕上げに。薪ストーブ周りの小窓には同品番の組み合わせでプレーン×プレーンのダブルシェードでシンプルに。お部屋の雰囲気にうまく溶け込んで薪ストーブの重厚感とバランスのとれた仕上がりになりました。

スタイリッシュなデザイン住宅も好きですが、ログハウスで木にふれながらの暮らしもかなり憧れます。取り付けしながら心の豊かさを考えた一日でした。

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キッチンの小窓はボイル生地を2.5倍ヒダでギャザー仕上げにしたカフェカーテンを。

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子供部屋はカジュアルなチェック柄の川島織物セルコンPD 7248でガーリッシュな雰囲気に。

Tanz Walzer

「この椅子、素敵ですよ」と言葉で伝えるまでたくさんのことを考えています。
今回、納品させていただいたのは山形市大手町にあるサロンで、ウェイティングコーナーのイスを新しくしたいというご依頼でした。

ウェイティングコーナーといえばサロンに来店したお客様が最初に通される場所。案内されるまでの数分とはいえ、最初にお店の雰囲気を印象づける大切な場所でもあります。店内の雰囲気との調和を保ちつつ、さりげない自己主張も必要ですからこういう場所の椅子選びはとても慎重になります。

今回、お話しをいただいてすぐに思い浮かんだのは、さりげないラグジュアリーさを感じさせる椅子のイメージでした。そして提案したのは背板の造形が美しい木製椅子。置いてあるだけで存在感がありますが、主役であるお客様を引き立てる控え目な黒い色のフレームがとても素敵です。こんな椅子なら待ち時間も楽しくなるかもしれませんね。
http://www.hairwith.com/
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準備する

立春は過ぎたものの寒い日が続きます。
現在、初夏に完成予定の新築物件のプラン作成を数件抱えつつ、
それと同時進行で3月完成予定の新築現場も打ち合わせが進んでおります。
そこに住む人のことを考えれば季節は関係ないのですが、
生地の色や柄を選んでいると、つい、季節を感じさせる選び方をしてしまいます。
気がついたら何度もやり直すので効率的ではないのですが、とてもたのしい工程です。
そこに住む人がどんな気持ちになるか考えながらひとつひとつ選んでいくのは、
物語を作る作業に似ていますね。
2013年の流行色はエメラルドグリーンだそうです。
新築の記念に、どこか一部屋だけでもこの前向きになれる色を
取り入れるのも面白いかもしれません。

私、あなた

カノン舎=自分自身であることは
この仕事を始めたときから変わらずに続いています。
仕事の評価が自分自身の評価につながるので、
いただいたお仕事は緊張感を楽しみながら
誠意をもってやらせてもらっています。
どちらかというと私の仕事はそこにいる人を輝かせたり、
部屋の居心地を考えたりすることなので、
自分が前に出るというより主役を引き立てる裏方のような役割だと思っています。
見守るのではなく、そっと寄り添うような感じ。
大勢の人の前で目立つのではなく、目の前の人の前で一生懸命つくす。
毎日、そのくりかえしで多くの人を巻き込むことができたら
それが自分らしい仕事の作り方だと思うのです。
これからも「私」、「あなた」の関係性を大事にしていきます。

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